今年も「世界的な異常気象」である。何かこのフレーズも最近では毎年今頃に使っているような気がしている。現代の枕詞になりつつあるのかもしれない。京都議定書を批准しなかったせいではないだろうが、米国は「カテリーナ」、「リタ」の大ハリケーンの襲来で大きな被害となった。環境問題に後ろ向きなブッシュ政権にも翳りが出てきた。「昭和20年代、米軍駐留時代に日本国内へ襲来した台風にも「キャサリン」とか「アイアン」とかのカタカナの女性の名前が付いていた」と話したら最近の人たちはまったく知らなかった。昔を懐かしむようになったと言うことは、老境に足を踏み入れたのかもしれないと落ち込んだ。
9月11日の「小泉台風」も激しいものであった。民主党の不甲斐なさもあるが、小泉政権の大勝利は医療界にとって不幸への序章という見方が大半である。つまり「郵政」の次は「医療・福祉」と。「社会保障給付費の伸び率管理」、「公的社会保険給付費の見直し」などの財政省の様々な考えとともに、またぞろ規制改革・民間開放推進会議から「混合診療の導入・株式会社の医療参入」の案も浮上しそうである。具体的に「初診料の引き下げ」が報道された。報道されたからにはかなりの確立で実行に移される可能性が高い。暗い年度末になりそうである。来年は各医療機関も“生き残りをかけた”の正念場である。眞瀬理事長は「不幸なことであるが」と断りながら「いわて医師協同組合」がこれまで以上に組合員の皆様の役に立つ場面が多くなるであろうとのお話であった。
(菅原 克郎)
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岩手の四季「秋の小岩井」 |
明治23年創業以来、農林畜産関連の複合的事業を展開しています。同時にその営みの歴史の中で形成されてきた小岩井農場の緑豊かな自然環境の中に憩う場を提供する観光事業を展開してきました。紅葉しはじめた森、林道に咲くエゾリンドウ、様々に色づいた木の実たち。秋を満喫しながらお弁当をもって遠足に出かけてみてはいかがですか。
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