ホットアングル・いわて

身近なミュージアムで憩いのひと時

しんしんと雪が降り積もるこの季節は、外に出かける機会も減ってきます。
そんな時はお近くの美術館やギャラリーめぐりはいかがでしょうか。
美術鑑賞は楽しみながら学ぶ場であり、心地よい休息を与えてくれます。

岩手県立美術館

2001年にオープンした総合美術館。萬鉄五郎、松本竣介、舟越保武など、岩手出身作家の作品のほか、世界各国の美術品3000点以上を収蔵・展示している。デジタル技術を取り入れ、図書の検索や映像の収拾など美術に関する多方面の情報も充実。折々に開催される企画展も見逃せない。特に2月13日まで開催されている「ハンス・コパー展」はおすすめである。

岩手大学ミュージアム

農学部附属農業教育資料館を本館にキャンパスを丸ごと博物館にしたミュージアム。50万点に及ぶ貴重な研究資料を展示している。宮沢賢治も学んだことで知られる日本初の高等農林学校本館で、大正元年に建てられた建物は青森ヒバを用いた明治後期を代表する欧風建築。農学部附属植物園の散策も楽しめる。

深沢紅子野の花美術館

野の花を描き続けた盛岡出身の画家・深沢紅子の美術館。水彩による野の花作品、油彩画、写真・遺品などを展示。窓から見える中津川は深沢紅子が花を摘み、遊んだ幼い日の原風景だという。この冬は3月まで「深沢省三・紅子―未来に託した夢」展を開催中。

御所湖川村美術館

森と湖、風と光がすがすがしいのどかな御所湖畔に建ち、ロシア、ポーランド、ハンガリーなど東欧諸国の作品を中心に展示。世界各国のふくろうのコレクションも見事で、隣接するカフェは木立に囲まれたくつろげる空間。

石神の丘美術館

岩手県内初の野外彫刻美術館として開館。その後、道の駅「石神の丘」の設置に伴い大規模な改修が行われ、2002年7月にリニューアルオープンした。屋外では6月下旬から7月上旬にかけてラベンダーが見頃になる。平成20年4月には「恋人の聖地」に認定された。

萬鉄五郎記念美術館

日本の近代美術の先駆者の一人、萬鉄五郎を顕彰するために1984年5月に開館。美術館は萬の生地であり、彼がこよなく愛したという土沢の町が一望できる「舘山」に建っている。萬の油彩画、水墨画、素描やノート、書簡や写真などを所蔵し、「萬と土沢」というテーマによってその生涯を5つの時代に分けて詳しく紹介している。

日本現代詩歌文学館

日本で唯一の詩歌専門の文学館。詩集、歌集、句集のほか、関連する伝記、研究書などを全国から収集して展示・保存している。詩歌の森公園の一画にあり、テーマを設けた年間展示や井上靖の記念室、俳人山口青邨の移築した居宅も見ることができる。

海と貝のミュージアム

海の自然に親しみながら楽しく学習できる施設。陸前高田出身の博物学者・鳥羽源蔵、千葉蘭児両氏の採集品を中心に、約6000種11万点の貝を収蔵。4000種8000点を常時展示している。日本最大のツチクジラの剥製、海の生物に触れられるタッチプールなどもある。海や魚貝にちなんだイベントや企画展も開催。

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