人物クローズアップ

人物クローズアップ vol.5

盛岡の中心街に開院
落ち着いた空間で安心できる医療を提供したい

菜園皮膚科クリニック院長
小野寺 英 恵(盛岡市医師会)

開院したのは昨年の5月、連休明けでしたから慌しいうちに1年半が過ぎたところです。アメリカ留学も含めて大学病院の勤務が長く、正直なところできるだけ大学に残っていたいと考えていました。けれども、高齢の両親のことなど諸々の事情が重なって、突然方向転換せざるを得なくなりました。

独立を決めてから準備期間は3カ月、自分で開業するなら街の中心に開院したいというのがありましたから、盛岡のど真ん中の菜園地区はまさに希望に適った場所です。デパートやオフィスに囲まれているだけあって、最初はOLさんが中心でしたが、最近は中高年の男性も増えており、働く皆さんのために午後6時まで診療を受け付けて対応しています。

アトピー性皮膚炎の患者さんに加えてシミ取りやシワ取りなど美容ニーズが高くなっているのが最近の特徴で、そういう方には相談に乗った上で専門の病院を紹介しています。また、当院では東北ではまだ普及率の低い、白斑に治療効果のある紫外線治療器も導入していますし、男性型脱毛症の治療も行っています。

外は賑やかな繁華街ですが、一歩中に入ったら落ち着いた空間で安心できる医療を提供していきたい。そのため待合室を広く取って柔らかな配色にし、キッズルームのほかにベビーベッドや授乳室も設けています。

父をはじめ親戚にも医者が多く、子どもの頃から自然に将来は同じ道を進もうと思っていました。皮膚科を専攻したのは、自分自身が小さい頃からアトピー性皮膚炎でずっと病院のお世話になったこともありますし、できるだけ自分の生活を保ちながら男性と遜色なく仕事をしていきたいと考えたからです。最近は医師を目指す女性が増えてきています。せっかく医師になっても女性は結婚、出産などを機に仕事をやめる人も多い。頑張っていけば女性もこの仕事を続けていけることを、身をもって証明できればいいですね。

開業すると、体調が悪くても自分の代わりはいませんので、毎日コンスタントに続けていくことが重要です。今まで以上に健康管理に気をつけるようになりました。今のところは長年勉強して積み重ねてきた知識や技術がありますが、年数が経つとその蓄積も減っていきます。いかに高いレベルでの医療を提供し続けるかが、これから最大の課題です。

↑ このページの先頭へ

菜園皮膚科クリニック院長 小野寺 英 恵

おのでら・はなえ

1992年岩手医科大学医学部卒業。1996年同大大学院を卒業し、同大医学部皮膚科助手。岩手県立大船渡病院皮膚科長、八戸赤十字病院皮膚科部長を経て2002年岩手医科大学皮膚科講師。(2003年から2005年米国マサチューセッツ総合病院研究員)2009年5月、菜園皮膚科クリニックを開業。

 

菜園皮膚科クリニック

〒020-0024 盛岡市菜園1丁目12-18 盛岡菜園センタービル1F
TEL.019-625-1118
FAX.019-625-1117
【診療科目】皮膚科・アレルギー科
【受付時間】9:00〜12:30/14:00〜18:00
※土曜日は9:00〜12:30
※水曜日午後は検査・手術
【休診日】日曜・祝祭日