特集

保険に関する豆知識シリーズ(4)

生命保険を選ぶ基準について

〜長期療養資金を考える〜

(株)リスクマネジメント・ラボラトリー
北海道・東北本部長 渡辺 徹

今回は先生が病気やけがでお仕事ができなくなった場合の『長期療養資金』について考えてみたいと思います。

前号でも述べましたが、死亡保障を目的とした生命保険に加入していると、ご主人が万が一亡くなった場合はご家族がまとまった保険金を受け取り、その後の生活資金に充てることで経済的なダメージを埋めることができます。

ところが、病気やけがの種類によって治療が長期にわたる場合は、高額療養費制度(健康保険の被保険者で自己負担が高額になった場合、一定の額を超えたものは保険制度から払い戻される)で治療費の負担は軽減されるものの、収入は途絶え、一方で住宅ローンや医療機器等のローンなどが残っている場合は、支払いを継続しなければならないというダブルパンチの状況に陥ります。また、職員さんの当面の給与をどのように手当てするかも考慮する必要があります。

これらの問題を解決するための「保険」とそれぞれの機能について下記のとおり整理してみました。

医療保険

病気やけがで入院された場合の保険です。

●主な保障内容

◎保険選びのポイント

所得補償保険(損害保険)

入院の有無に関わらず、就業不能(約款上の規定に基づきます)の状態になられた場合に、申込み時に定めた先生の収入を補償します。

●お支払い例(損保ジャパン・東京海上日動火災)

がん保険

「がん」は日本人の死因第1位ですが、治療その他に多額の費用がかかるため「がん保障」に特化した保険です。「がん」はもはや不治の病ではなく、治すための対策を考える時代になってきたと言えます。

●主な保障内容

◎保険選びのポイント

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