総務部

平成21年度東北・北海道医師協同組合定例協議会

去る平成21年4月19日(日)、札幌グランドホテルで「平成21年度東北・北海道医師協同組合定例協議会」が開催されました。この会議の模様をご報告します。

北海道医師協同組合・才善宣雄専務理事の司会で定刻に開会。最初に当番組合を代表して北海道医師協同組合・澤田満男理事長から「東北3県の先生方、事務局の方々のご参加、全医協連から小林会長、岩田専務理事のご来席をいただき、さらに、全医協連の斉藤事務局長始め事務局の皆様もご参加いただきましてありがとうございます。今年の定例協議会は、全医協連が役員改選の時期にあたりますので、推薦委員の選出等の準備のため例年より早く開催することになりました。今年は、全世界的な不況のあおりを受けまして各医師協同組合の運営も厳しいものになっております。皆様で知恵を出し合って頑張っていかなければと思っています。(要旨)」との歓迎の挨拶があった。

続いて全国医師協同組合連合会・小林照尚会長から「全医協連も昨年に起きましたAIG経営破綻、引き続いて起きました大和生命の破綻、二つの大きな出来事が全医協連にも少なからぬ影響がありました。AIGの中でも取引の大きいAIU保険が落ち込みましたが、福祉部では回復に努めています。これからは、全医協連のスケールメリットを生かす事業計画を検討していますが、コンプライアンスの問題もあり難しい状況です。購買部も丸善の書籍販売で実績を挙げていますが、これも障壁がありまして大きく宣伝することが出来なくなりましたが、継続の方向であります。全医協連としては、福祉、購買部は事務職員研修会等で鋭意検討をしていきますので、良い結果が出ることを期待しております。そして、企画部を立ち上げまして各医協にホームページの作成業務を助け、各医協の事業の促進と全医協連の大きな組織の中にあるというステータスを持っていただきたいと思います。もう一つ、後で斉藤事務局長より説明がありますが、全医協連の建物に隣接する土地125坪の購入依頼がありました。元々AIGが所有していた土地のようです。当初40億円の売却代金を提示してきましたが、現在、13億円以下まで下がっておりますので、休診共済会の法律的問題で塩漬け状況にあります資金での購入を検討中でございます。(要旨)」と全医協連の最近の動向の紹介を兼ねた祝辞があった。

議長に北海道医協・澤田理事長を選出し、報告・協議事項へ移った。

【報 告】

  1. 協議会当番組合の引継ぎについて
  2. 平成20年度協議会事業報告について
    (1)、(2)をいわて医師協同組合・坂本守事務長が説明
  3. 平成20年度会計報告について
    いわて医師協同組合・筒治玲子部長説明

【協 議】

  1. 平成21年度協議会収支予算案について
    北海道医師協同組合から説明、可決
  2. 全医協連役員改選に伴う「推薦委員」の選出について
    山形医協・有海躬行理事長を選出委員に決定、協議する。
  3. 勤務医師対策について
    (問:北海道医協)
     事業協同組合は事業者の組織で、勤務医は加入できない。中協法で員外利用を総利用の20%以内。廉価購入の理念は員外利用が組合員の利益を損なうものではない。当組合では「賛助会員制度」を立ち上げ、勤務医の組合事業利用を図りたい。各組合の取り組み状況は?
    (回答:宮城)
     現在は勤務会員が約40名。入会金を低く設定しています。購買額はかなりの額になっており、今後とも業績を積み上げたいと思っています。
    (回答:山形)
     昨年6月、「賛助会員制度」を立ち上げました。「丸善の書籍販売」での利用拡大、ガソリン等の利用も考慮してのことですが、現在5名の入会がありました。今後とも新入会員を増やしたいと考えています。
    (回答:いわて―岩動副理事長
     「勤務医協同組合」の構想もあったが、大学病院の他に県立病院も多く断念。保険部門で所得賠償保険を団体割引30%、医賠責保険は県医の団体割引20%で案内、所得賠償で118名、医賠責保険296名の契約。「賛助会員制度」は中央会から「員外利用20%以内」であるのから、意味が無いというアドバイスで見合わせました。
  4. その他(話題提供)
  • 宮城医協―現況報告
     平成16年の創立時は、組合員数が530名でしたが、現在、687名と順調に会員数を伸ばしております。賛助会員は「丸善の書籍販売」をメーンとして会員数の増加も図りましたが、入会金1000円で約40名の入会がありました。今後も、加入者を増やしたい。保険事業の扱いは、損保だけですので、今後生保部門も立ち上げたい。購買部も丸善書籍の外に、今回はインフルエンザ対策としてのマスク販売が大きな売り上げがありました。また、以前から力を入れてやっていますのが教育情報提供事業で「医協セミナー」を昨年5回行っております。医療機関の新入職員の接遇マナーの講習会を行っています。好評で毎回100名を超す従業員の方々が参加しています。「保険」、「労務対策」もテーマとしていましたが、高齢の医師の先生方を対象として「医業継承」をテーマにした会も開催しています。
  • 山形医協
     他の医協と同様の事業を行っていますが、最近、共同購買事業が伸び悩んでおります。売り上げの減少で組合運営も厳しくなっていくのではないかと思います。事業所の閉鎖、人員整理も行いました。訪問販売も取りやめカタログ販売のみといたしました。その成果は出てきています。今年度は賛助会員の拡大を図り、組合の事業を良く知っていただくように努力したいと思います。
  • 北海道医協
     勤務医の先生方を対象としました「開業セミナー」ということを行っています。これから開業する方に医協の事務局に来ていただき、昨年3回行っています。資金計画、開設に関わる相談、人事労務に関する在り方をレクチャーしております。個別のセミナーということで、労働保険事務組合も行っていますので、連日、有給休暇の問題、退職金の問題、産休等の相談電話が全道の先生方からあります。大きな病院ですと経営維持のために就業規則の改編、診療所からは規定そのものがないので対応が出来ないので一定の規定を作って欲しいとの依頼もあります。
  • 当組合―菅原常務理事説明
     新規事業について「奥様医業経営塾」について紹介した。

【情報提供】

全国医師協同組合連合会の現況報告

  • 全医協連・斉藤憲一事務局長より「AIGの動向・大和生命の動向」
     「AIG」は米国政府から約18兆円の財政支援を受けているが、厳しい状況。生保事業は当初2兆円の売却予定が、財務状況の悪化で8000億円となり、先行きは不透明。損保部分は「AIUホールディングス」を立ち上げ、日本のAIUはその傘下に入る。
     「大和生命」債務超過額643億円のうち333億円が契約者負担となり、米プレデンシャル・グループのジブラルタル生命が出資して完全子会社化し、社名を「プルデンシャル・ファイナンシャル・ジャパン生命保険」へ変更する。4月に更生計画認可を受け、6月1日から業務開始となり保険契約の解除は可能となるが、一定期間内(2〜3年?)に解約すると「早期解約控除制度」の対象となり、解約返戻金が減額される。通常の作業でも約10年間必要。
  • 塚越昌人係長から「福祉部(福祉担当職員研修会・生保販売促進キャンペーン他)」
  • 関真佳係長から「調査企画部(全医協連ホームページの拡充)、購買部(購買担当研修会・JMCキャンペーン)」の説明があった。

次いで、次期当番組合の山形県医師会協同組合・有海躬行理事長から「来年、山形で開催することになりました。経済環境が厳しいおり、我々は開業医と勤務医の垣根を取り払い協力一致して頑張らなければと思います。山形は今、「直江兼続」と「おくりびと」で話題になっています。来年は皆様においでいただいて、その背景となったところに足を延ばしていただければ幸いです。心からお待ちしております」とご案内の挨拶があった。

午後6時より、場所を17階のスカイラウンジに移して懇親会が開かれた。

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いわて医師協同組合のうごき

第19回通常総代会

【日時】平成21年5月30日(土) 午後3時30分

【場所】岩手県医師会館3階視聴覚室

 定刻、司会の岩動孝副理事長の言葉で開会。眞瀬静理事長から「皆様には、ご多忙の中お集まり頂き感謝します。お陰様で『いわて医師協同組合』は、平穏な経営を続けております。今後とも、どうぞ宜しくお願いします。本日は、ご慎重な審議をお願いします。」との挨拶のあと、司会の言葉で物故会員に対する黙祷を捧げた。

 次いで、司会から「出席者33名、書面による出席が13名、委任状提出者7名であり計59名で定款により過半数の出席で本総代会は成立します」との報告があり、議長に小原紀彰先生(花巻市医師会)を選出し、議案審議に移った。

【議事】

  • 第一号議案
    平成20年度事業報告書、財産目録、貸借対照表、損益計算書及び剰余金処分案の承認の件……各担当役員説明
    川村英一監事より「適正」との監査報告があり、全員挙手で承認
  • 第二号議案
    平成21年度事業計画及び収支予算の設定の件
  • 第三号議案
    平成21年度借入金残高の最高限度の決定の件
    但し、この決議は次期通常総代会まで有効とする。
  • 第四号議案
    平成21年度取引金融機関の決定の件
    但し、この決議は次期通常総代会まで有効とする。
  • 第五号議案
    平成21年度役員報酬の決定の件
    第二号議案〜第五号議案は前川滋専務理事より説明があり全員挙手で可決
  • 第六号議案 定款の一部改正について

議事終了後、ご来賓の岩手県医師会石川育成会長ならびに岩手県中小企業団体中央会藤村耕人事務局長のお二人からご挨拶をいただき、午後4時20分終了した。

組合員の異動

◎加入された先生

盛岡市 森 谷 耕太郎 先生
小野寺 英 恵 先生
阿 部 弘 一 先生
桑 田 知 之 先生
武 者 毅 彦 先生
渡 邉 聡 哉 先生
北 上 千 田 雅 美 先生
芳 野 宏 一 先生
菊 池 ちとせ 先生
釜 石 藤 丸   潔 先生
久 慈 金 子 卓 司 先生

◎退会された先生

花巻市 佐 藤   慧 先生

●組合員異動●

平成21年度6月末現在

地 区組合員数
盛岡市230
奥州市64
花巻市53
一関市63
北上市56
気 仙23
宮 古31
釜 石19
岩手郡43
紫波郡26
遠野市10
二 戸16
久 慈16
合 計650

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