あとがき

平成21年5月30日(土)、「いわて医師協同組合」の第19回通常総代会も無事終わった。昨年度の実績については、私を除いた役職員の地道な活動でこの難しい時代を乗り越えたと思うし、組合員の皆様のご協力に感謝である。

世の中は、無茶苦茶である。鶴田浩二の唄ではないが「右を向いても左を見ても、世の中真っ暗闇でございます」という言葉通りである。麻生政治もダッチロールどころか、何時墜落しても不思議ではない。着陸すべきハドソン川も見つからない。しかし、世の中は妙な安心感に包まれて表面上は危機感に乏しい。日本人は不思議人種だと外国からは見られているかもしれないが、本当の厳しい状況はこれからである。

6月に入って、盛岡市内の内科医の集まりで、どの先生の口からも「患者さんが来ない?」という悲鳴に近い言葉を発する人が出てきた。様々な要因があるのだろうが、一番危惧していることは「不景気による受診抑制ではないか?」ということである。景気下降が原因であれば、何時まで続くか予測もつかないことになる。とにかく、明るい話題は少ない。たとえ、選挙後に政権交代があって、どちらになろうとも大きく期待は出来ないとわかっているが、このままではどうしようもないとの気持ちも強い。救世主は何処にいるのか?

厳しさが増すなか、今年は「いわて医師協同組合」も正念場である。組合員のお役に立てることが出来るか真価を問われる。「いわて医師協同組合」・眞瀬理事長は基本線にブレは無いし、確実に実績を積み上げる地道な運営を本分としている。その姿勢が少しは救世主の役割を果たすかもしれない。

菅原 克郎

↑ このページの先頭へ