- 遠野紅唐松の魅力
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樹齢60年(12齢級)以上の遠野産カラマツで、末口直径30cm以上のものをいいます。目がつみ、ヤニも少なく、狂いの少ない良質材です。特に芯材部は、他に見られない紅色で、経年とともにその鮮やかさを増します。昭和58年の第1回「遠野地区国産材まつり」で市民公募によりこの名が付きました。
老翁の話によると、遠野地方には沢や小河川が多く、大雨による洪水で生活路である橋の流失が頻繁にあり、その代替材として橋の近くに生長の早いカラマツを植えたと伝えられています。その証でしょうか、樹齢100年ぐらいの立木が道端や神社周辺に点在しています。
※カラマツ(落葉樹)〈マツ科〉(学名)Larix Kaempferi Lamb.
別名:ラクヨウショウ/フジマツ 漢字名:落葉松/唐松
本州中部以北から北海道の温・寒帯の山地に自生する陽樹の代表で、特に火山山地に多い直立型の落葉高木。萌芽力があり、浅根性で移植は困難。風折れ、雪折れが多い。耐潮性は少なく、煙害にも弱い。肥沃地を好み、乾燥地に適する。しかし、いかなる土地にも生育し、土壌に対する要求度は少ない。雌雄同株。
若葉は淡緑色、夏は深緑となり落葉期は黄葉となる。北原白秋の詩「から松」はあまりにも有名である。
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