我が家のペット

盛岡市医師会 久保田 公宜

今のワンコ、トイプードルの遥(はるか)との出会いは6年前に遡ります。通勤途中の太田橋の袂にキャドックというペットショップが開店して、その看板に「開店セール トイプードル レッド50%引き18万!」とありました。その当時はまだ高嶺の花的存在で、現在の3〜4倍の値段でした。吸い寄せられたようにショップの中に入り店員さんに抱かせて貰うと(いや、店員が抱かせる、という策略にまんまと乗っただけかも)フワフワした毛並み、クリクリした目、まるでテディベアの様な愛くるしさに一発でやられ、気が付くとクルマの助手席に乗せていました。

それからというもの、遥は常に私にくっついて離れようとしません。風呂に入っている時はバスマットの上にチョコンと座って私が出るのを待っています。ソファーの上で寝ていると、そっと忍び寄って来て、私の股間の上で(犬は臭いものが好きなんですかね…爆)すやすやと眠ります。しかし彼女も強かで、わたしが死んでも路頭に迷わないように?来客が来て頭を撫でて貰うとすぐさま仰向けになって服従のポーズを取って媚を売ります。まあプードルのDNAに浸み込まれている、愛玩されて生き延びるという性質なのでしょう。このようなものですから「遥の子供をとりたい」と思うのも無理ないと思われるでしょう。なかなか相性が悪くやっと3匹目の旦那さんで懐妊して平成22年6月16日に3匹の子供を出産しました(写真1)。何と全部オスです。今の皇室に居たら「男腹」で大層喜ばれていたでしょう。たまたま出産が昼休みでしたので私が産婆さんをしました。初産だったこともあり一番目を産んだ時はきょとんとして、実感が無いのか何もしませんでした。子犬の呼吸も弱々しかったので、急いで仔犬の鼻を吸い羊水を取り、臍の緒を結紮し切りました。3匹ともほぼ同様な事をしました。この事を同僚に話すと大いに驚かれましたが、可愛い遥の息子の為なら当然ですよね?!久し振りに救急センターの3次外来に居た時の感覚が蘇りました。

自宅には一番弱かった翔(かける)を残し、後はダイビング仲間のT氏と本町の喫茶店のマスターのY氏に里子に出しました。食が細く心配だった翔もすくすくと成長し、今や母親を可愛がっていると自分だけを可愛がって欲しいと頭を突っ込み割り込んでくるような我が儘な青年に成長しました。そんな兄弟が飼い主と一同に会し、6月17日に2歳の誕生会を開き、親子4匹で誕生ケーキを囲んで楽しいひと時を過ごしました(写真2)。

今この文章を庭で書いていますが、遥は「そんなに呑みながらだと体に悪いよ」と言わんばかりに見つめています。そろそろ酩酊状態になってきたので終わろうと思います。駄文に最後までお付き合い下さり有難うございました。

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麻呂、翔、遥、ポポ
左から 麻呂、翔、遥、ポポ

2歳の誕生会
2歳の誕生会