あとがき  私は福田政権の誕生を期待していた一人である。瀕死の状態。小泉政権の誕生の時も、大きな期待を持って小泉さんの大きなポスターを医療機関の外壁に張り出した。不明を恥じるとともに、全てが悪夢。「自民党を壊しても」との心意気は、現在の政治・経済を考えると日本崩壊の道ではなかったかと思うほどである。
 今年4月、「診療報酬の改定」、「後期高齢者医療制度発足」、「特定健診・保健指導の実施」は、小泉医療改革の最後の置き土産。同時期に3つもの大きな改定は無理がある。医療機関は、政府も無茶をするもんだなと思いながらも、諦めを通り越してグーの音も出ない。しかも、政府は日本経済の下落を止めるべき有効な施策を示さない。国民の誰しもが不満を持ち、そのフラストレーションの解消が凶悪な犯罪へと、終りに自分の身は自分で守らなければという時代になる。「いわて医協」も“防犯グッズ”でも販売ということも荒唐無稽な話ではない。
 診療報酬改定もプラスとは名ばかりで診療所には実質マイナス、その分が病院にシフトしたといっても勤務医の過酷な労働環境に変化は無い。患者、勤務医、開業医の三方一両損。行政の湯水のような無駄使いの体質は変わらぬというのに。どうも愚痴ッポクなったが・・・。
 こういう難しい時代でも「いわて医師協同組合」は、組合員の皆様へ診療のお役に立つ安価な商品を紹介するように日々努力していく。この基本的な眞瀬理事長の一貫した姿勢に変わりはないし、役職員も努力していくつもりである。

菅 原 克 郎

岩手の四季 「石割桜」

岩手の四季 「石割桜」

 大正12年、国の天然記念物に指定された「石割桜」は江戸彼岸桜(えどひがんざくら)
(樹齢350〜400年)

盛岡市医師会   
工 藤 博 司