全国医師協同組合連合会
第35回通常総会

日 時 平成19年10月21日(日) 午前9時30分
場 所 ホテル・グランパシフィックメリディアン東京

 定刻、司会を岩田章男総務が担当、木住野幸二副会長の開会の言葉、次いで永井龍行会長が挨拶する予定であったが、 体調を崩されたということで、急遽、川魏副会長がご挨拶され、次いで業績・功績のあった組合の表彰となった。

【組合表彰】

・購買部

・福祉部

 新潟市医師会協同組合 
 京都府病院協同組合 
 北九州医師事業協同組合 
 大分市医師事業協同組合 
 鹿児島県医師協同組合 
 宮城県医師協同組合
 大森医師協同組合
 京都府病院協同組合
 滋賀県医師協同組合
 下関医師協同組合

・広報部

 いわて医師協同組合関連で「JMCニュース」の表紙を4回に渡って担当された 山田拓雄先生(一関市)の表彰があったが、先生が欠席されたので菅原が代理で授賞。
  山形県医師会協同組合 金子阿岐夫先生
  北区医師協同組合   吉住 五郎先生
 鮄川副会長より表彰状授与の後、来賓挨拶が日本医師会・唐澤人会長の代理で今回から外部監事に就任された日医・宝住与一副会長が代読した。次いで、議長に木住野副会長が務め議案審議へ

【議  案】


以上の議案を賛成者多数で可決。

 永井会長、木住野副会長をはじめとして退任された役員に感謝状、記念品の贈呈があり、 次期総会開催地の名古屋市の名古屋市医師会協同組合・早川常彦理事長よりご案内の挨拶があり、 木住野副会長の閉会の言葉で散会となった。
 その後の理事会で、永井会長の後任に小林専務理事を会長に、眞瀬理事長が副会長に選任された。
 詳細については、「JMCニュース(初茜号−107号)」に掲載されるのでご参照されたい。

 前日、10月20日午後4時から、同会場で総会記念講演が「レニンの遺伝子解析」でノーベル賞候補者となっている筑波大学・村上和雄名誉教授が 「遺伝子ONにして可能性を引き出す」の演題で行われた。以下、講演要旨。

 私は大きな興味を持って「心が変われば遺伝子の働きが変わるか?」ということを研究しております。 「できる」と思えば遺伝子はオンになり可能性は広がります。糖尿病の患者さんはストレスを受けると悪化するといわれていますが、 陽性のストレスを与えれば血糖値は下がるのではないかと考え、1日目は、医学部の教授の「糖尿病のメカニズムについて」という講義をした後に採血しました。 終了後の患者さんの平均血糖値が123r/dlも上昇しました。2日目は漫才の『B&B』のお二人の公演です。 思った通り大爆笑の連続でした。血糖値を測定しますと77r/dl、前日に比べますと46r/dl下がり、 ほとんどの患者さんの食後血糖値は大幅に抑えられたのです。私の本来の仕事では、 パスツール研究所を抜き世界初のヒト・レニンの遺伝子の暗号解読に成功しました。 遺伝子は休み無く働いていますし、遺伝子が働かなければ人間は生きてはいけない。 2本のらせん状のテープになっており、そのテープに4つの化学の文字が様々な組合せによって表される情報が書かれています。 1個の細胞に含まれる遺伝子の基本的な情報は約30億もの化学の文字で成立し、 すなわち千頁の本を3千冊積み上げた情報量が肉眼で見ることも出来ない小さな細胞に集まって、 それが60兆も集まり人体が形成されているという世界です。 不思議な力、地球の全てを動かす力をサムシング・グレートと私は呼んでいますが、 サムシング・グレートは人類が永遠に追い続けなければならない命題です。 生命の誕生がその好例であり、そこにサムシング・グレートがあります。 その心をこれからも若い人々に訴え続けたいと思います(了)。

 非常に素晴らしい講演であり、演者は、今年の盛岡市内のホテルで行われた岩手県医師会勤務医部会創立10周年記念講演を行っていた。 詳細については、菅原が 「JMCニュース(初茜号)」に記しているので参照されたい。

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