新年のご挨拶

いわて医師協同組合理事長 小野寺 弘之 頌 春

小野寺 弘 之
(いわて医師協同組合理事長)


 新年を迎え、 皆様には愈々お元気で御活躍の御事、 何よりとお慶び申し上げます。
 平生はさまざまに御協力を戴き、 お陰で組合事業の方も堅調に運ばれています。
 事業環境の方は依然として厳しいままですが、 皆様の医業経営条件向上に役立つよう、 引き続き福利厚生、 購買、 情報等各部事業を推し進めて参りたいと思います。
 それにつけても情報技術の革新的進歩の活用による社会経済構造の激変には、 呉々も心して 「対応」 の全きを期したいと存じます。 世界が時間的物理的に間違いなく狭小になってきた時代に、 この対応の成否は各事業の遅滞ない進展を大きく左右する重要な因子となるでしょうから。 そして、 多分に後おくれ馳ばせとされる日本型IT社会づくりは、 いずれは 「官」 依存を脱し、 知恵や創造性を生成する個人や企業が主体になるとされています。
 平成2年12月21日発足のいわて医師協同組合は相互扶助の共同事業組織として満10年を生き抜き、 新たな次の10年に向かって、 又みんなで一緒に、 共同の歩みを進めようとしています。 その隊列に加わることができるのはやはり清朗な仕し合あわせと申すべく、 いま世上に蔓延する 「孤人主義」 の 「孤」 ではなく、 全的な絆きずなの中にこそ生々と息づく 『個』 としての情動もおのずから薫り立ってまいります。
 中間法人としてのいわて医協にあたたかい理会と応援を下さった岩手県医師会、 又、 廃棄物処理問題やマルチメディア促進調査研究等々の重要事業には、 岩手県中小企業団体中央会から屡有り難い援助や御指導を戴いております。 医師国保、 予防医学協会、 医師信金ほか医師会関連団体からもいつも多大な応援ご利用を賜ります。 勿論、 各地区医師会よりの御協力やお力添えは医協運営の大きな支えに他なりません。
 いずれにせよ、 つねに感謝の心を絶やさずに、 創業時の初心を忘れないで、 いつも謙虚に、 本来の目的に向かってすすんでまいりたいと思います。
 新世紀年頭にあたり、 各位の御盛栄を衷心より祈念申しあげます。


目次へ前のページへ次のページへ