いわてこんなところ
● 高原からの風 ●
 

岩手郡医師会 西島 康之

葛巻
 今、 私達の町に風が吹いています。 未来圏から吹き込む風。 未来へ向かって吹く風…。 北緯40度の高原の町には希望に満ちた風がそよいでいます。
 北緯40度ミルクとワインとクリーンエネルギーの町・葛巻町は人口約9,300人、 県都・盛岡市から車で90分、 北上山地のまっただ中に位置し、 1,000m級の山々に包まれた高原風土が漂う酪農と林業の町です。
 古くから牛馬の産地として知られ、 江戸時代には南部藩の塩を運んだ野田街道の宿場町として栄えていました。 100年以上の歴史を刻んだ酪農郷は牛の数、 牛乳の生産量とも東北一を誇っています。
 現在はクリーンエネルギー推進の町として風力発電、 太陽光発電を導入するなど、 本町の取り組みは全国的に注目を集めています。
 本町の主な観光体験施設としては、 日本一の公共牧場、 交流宿泊施設・くずまき交流館プラトーや乳製品加工体験施設・ミルクハウスくずまきのあるグリーン・ツーリズムの拠点 「くずまき高原牧場」。 日本最大規模、 30万本の白樺林とレンゲツツジの群生地で知られ、 山ぶどうをふんだんに使ったワインやジュースを製造しているワイン工場 (くずまきワイン) のある 「県立自然公園平庭高原」。 ふれあい宿舎グリーンテージと町総合運動公園からなる長期滞在可能な大型スポーツパーク、 観光やビジネスの際の宿泊はもとよりスポーツ合宿にも最適な 「ふれあい交流センター」 などであります。
 また、 特産品としては、 新鮮な 「牛乳」 をはじめ 「ヨーグルト」、 「アイスクリーム」 など乳製品、 肉質の軟らかな 「くずまき高原牛 (和種)」、 「ラム肉」、 「フランス鴨肉」 など、 酪農王国にふさわしいブランドが目白押しです。
 更に葛巻のオリジナル製品として全国的に有名なのが山ぶどうを原料とした 「くずまきワインと山ぶどう原液ジュース」 です。 現在17種類が生産されており、 健康志向、 自然食ブームを背景に人気上昇中で、 このほかにも町で生産されたそば粉を使った 「手打ちそば」 など、 葛巻ならではの名物がそろっています。
 自然・食・人情豊かなみちのくの葛巻に一度足をのばしてみてはいかがでしょうか。
            「みちのくの 風が実となる 蕎麦の花」    (酔舎)


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