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第10回 通常総代会開催さる

■と き 平成12年5月27日(土)午後3時
■ところ 岩手県医師会館 視 聴 覚 室

 第10回通常総代会が、 平成12年5月27日(土)午後3時から岩手県医師会館において開催された。
 工藤専務理事の司会により、 眞瀬副理事長の開会の言葉に続いて小野寺理事長の挨拶が行われた。


小野寺理事長
 本日はおいでをいただき、 ありがとうございました。 いわて医師協同組合は現在579名という組合員で、 10年目を過ごしておるところでございます。
 今年3月31日付の貸借対照表によりますと、 医協の資本は4,468万円で、 そのうちで私ども出資の合計は1,734万円であります。 医協が行う共同事業による (法定) 手数料の収益は、 福利厚生事業等広い意味での裨益するところもあわせ、 すべて各位のもとに還元するという仕組みであることは申し上げるまでもありません。
 また、 何はともあれ現状の実績は、 皆さんがこれまで長い間、 相扶互助の理念をしっかりお持ちになり高められて協力を重ねられた結果でありますが、 同時に、 究極的に地域医療への尽瘁に向かう各位に関わりを持つところであり、 単に個人の経営基盤強化のためのみのものでは決してないと存じます。
 昨今、 中小企業の環境は大きく変わってきており、 我々の方、 サービス関係事業とされる組織もまた例外ではなくて大きな変化の中にさらされています。 必ずしも医協の利益に直結しない分野にも活動と配慮とがさかんに求められている等の状況は、 皆さん御承知の通りです。 先般大きく改正されました中小企業基本法では、 今や中小企業こそが我が国経済の発展と活力の源泉であるというふうに位置づけ、 その振興のためにいろんな施策が掲げられております。 そういう流れの中で中小企業の各組合は新たな活動を創始するところにせよ、 在来の活動を革新しようとする場合にせよ、 これまでに比べて自由活達にできるようになったという印象で、 大変ご同慶にたえない次第です。
 岩手県中小企業団体中央会の方からも、 かねていろいろとご援助をいただいておりますが、 このたびもまた 「マルチメディア促進調査研究事業」 の方に、 特段のご理解やあるいはご援助をいただき、 おかげで新事業を一生懸命すすめておるところでございます。 この場をかりまして厚く御礼申し上げます。
 事業協同組合の事業はご存じのように、 それなりの特典があります反面、 組合の原則が法制上に採用されているために、 ある種の制約あるいは不自由が伴うことは否み切れません。 したがって、 厳しい自由経済の競争条理を生き抜いていくためには、 かなりな工夫や考案が当然必要と相なります。 特に、 系列的なあるいは業種的な共通連帯性は殊更にも医協の経営には重要な依存拠点であります。
 きょうもいらしていただきましたが、 岩手県医師会、 盛岡市医師会を初めとし各地の郡市医師会、 あるいは医師国保、 医師信金、 厚生年金基金、 予防医学協会等、 関連の各位からまことに温かなご配慮やご利用をこのごろはしばしばちょうだいするようになりまして、 その報告のたびに心の中で手を合わせ、 感謝をしておるところであります。
 医協の場合は、 要すれば役員も職員も皆さんに頼まれた 「用足し人」 でありまして、 もともと無位無官が当然の姿です。 ただ、 それよりも何よりもひたすら先ずは所管の業務の完遂こそ何よりの最優先事であり、 職制分別などはそのための便宜的なとりきめというふうにみなし、 また今日までそのようにしてやってまいったつもりでございます。 各役員も、 各職員もうれしくもこの認識は共通しているものと申し上げることができます。 とは申しながら、 皆さんの負託にこたえるためには、 尚まだまだ道遠しの感がぬぐえません。 これからもさらにくれぐれも謙虚な気持ちをわすれないで努力を重ねていかねばならないと考えます。 どうか皆さん、 我々がつくった組織の大きな目標理念を目指して、 これまでにまさるご協力の程をお願いしとうございます。 また、 事業ご利用下さいますようお願いしとうございます。 本日はありがとうございました。

ご来賓の中から岩手県医師会長石川育成先生のご挨拶をいただく。


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