山から 海から

枯 木 発 栄

 県北と気仙地方を含む沿岸部は早くから医師の高齢化が目立ち、 開業の先輩たちも次々に他界閉院を余儀無くされる例が続いた。 その結果病院や若手開業医の医療活動に微妙なマイナス効果が顕在化しつつある。 学校医の割り振り、 検案医不足、 溢れる大病院の待ち合い室からは市民の不満が噴き出しその改善が求められている。 それに追い討ちをかけるように介護保険と医療費圧縮の霞と大浪により働き盛りの開業医師達の心は揺れに揺れている。 結果、 医師会活動への関心度が低下し役員就任には慎重のようである。
 役員若返りを期待されていたA会長の夢は果たされず凡医に次期会長の大役を託されることとなったが既に県医師会役員十年を経験した凡医など化石というに相応しく 「枯木栄を発す」 の如く枯れ木に花の咲く当てもない、 ガバナー候補の選任に苦慮した国際ロータリークラブでも二度目のガバナーを南部家の殿様にお勤め頂いているがトノが申されるには 「わたしはリバイバルガバナー、 いや、 リサイクルガバナーじゃ」 と。 そこは殿様のお人柄と余裕の一言なのだが、 凡医のリサイクル役員など土台素材の質が違う、 単なる粗大ゴミに過ぎず使い物になるかどうか全く心許さない話である。
  「お酒飲む人、 花なら蕾今日もサケサケ明日もサケ」 適量を考えながら飲ん兵エの特技を活用し花を咲かすより他に手はないのかも知れない。
右 南部利昭さん
▲右 南部利昭さん
Photo
気仙医師会 櫻井 末男


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