時代の流れで人形作りが本業に

 当工房では、心あたたまる農村文化を長く後世に伝えようと、今では見られなくなった「あねっ子姿」や「さんさ踊り」「忍び駒」「えじこ」などをわら人形にしています。
 「忍び駒」は、むかしむかし、夜にこっそりと誰にも見られず、裸のわらの馬を神前に供え、「願」をかけると縁結びや子孫繁栄の願いがかなえられたと言われています。
 そして願いがかなうと、その裸のわらの馬を持ち帰り、赤・黒・黄色の布で飾り再びお礼参りし供えたという繰起の良い・郷土玩具です。
 紺絣の野良着に編み笠姿の「雫石あねこ」。南部美人の代表ともいわれますが、健康的なその姿を、今日ではほとんど見ることができません。  
 野良着をみんなが着なくなった頃、何とか形に残したいと考えて思い付いたのが人形づくり。それがいつしか商品化され、気がついたらもう20年経っていました。

「ここで作っている民芸品のうち、6つまでが県観光協会の推奨品になっているんですよ」
階 美栄子(しな みえこ)

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