「日本酒で乾杯」運動の推進

 日本の自然と先人の知恵の結晶である「国酒」の製造を担っている者として、今日このような状況については、深くその責任を感じています。
 しかし、われわれには今日の消費生活の根底にある、我が国の社会に思いを致したとき、まさに「今日のニッポンからは、日本の良さがどんどん失われてきている」といわざるを得ません。日本が誇りとすべき伝統的な食文化、伝承していくべき作法や風習も時代の荒波の中に次第に失われていこうとしています。
 昨今では、冠婚葬祭などの際に行われる、伝統的な酒宴までもが、形骸化してきており、日常の食生活もファーストフードなど新洋食化が進むなど、今のままでは、日本の食文化や生活文化は、その存立の基盤を失ってしまいます。
 一方、欧米では、日本酒や和食の評価が年々高まりつつあります。これは、日本の自然と先人の知恵の結晶である日本酒や和食を通して、日本文化のよいところが認められているからであり、我々は日本のすばらしい文化をしっかり守り育てていかなければなりません。
 「日本酒で乾杯」という言葉を象徴にして、日本の文化のよいところを広く啓蒙していく運動を進めていくことが今、必要なときです。
 この運動は、ひとり日本酒業界による日本酒復権運動を目指すものではなく、広く国民運動として広げていくことが大切だと信ずるものであります。
 そのため、業界として一丸となってこの運動に全力をあげる所存であり、関係各位におかれましても、趣旨にご賛同賜り格別のご支援ご協力をお願い申し上げます。


全国きき酒選手権大会
 2006年10月27日(金)に東京都港区の青山ダイヤモンドホールで【第26回全国きき酒選手権大会】『主催:日本酒造組合中央会』が開催されました。
  この大会には、9月30日に盛岡市で行われました第6回世界南部杜氏サミット:岩手県きき酒道大会において優勝、準優勝の小坂直美選手多田立伊選手が岩手県代表として出場しました。
  小坂選手は出場72名中第5位の成績を収めました。全国大会は、日本酒に関する筆記試験と7種類の日本酒の味、香り、色合いを確かめながら、その微妙な違いをきき分けるきき酒競技が行われました。
  なお、今年度の優勝、準優勝とも女性で、10位までに5名の女性が入賞しました。来年はあなたも挑戦しましょう。