我が家のペット

一関市医師会 中野内科循環器科クリニック 中野 淳平

我が家のペットは、フラット=コーテッド=レトリーバーです。今さらですが、レトリーバーという犬種は、3種類あり、金色の毛がふさふさしていて、一番落ち着いてみえるのがゴールデン=レトリーバーです。毛が短くて、作業能力が高いといわれるのが、ラブラドール=レトリーバーです。フラット=コーテッド=レトリーバーは、「犬のピーターパン」と呼ばれ、いくつになっても子供っぽい、というか、落ち着きがありません。ただ、3種の中では、一番数が少なく、日本での希少価値は高いかな?と思っています。

我が家のフラットの名前は、「マチルダ」で現在10歳の独身♀です。名前の由来は、リュック・ベッソン監督、ジャン・レノ主演の映画「レオン」を私が大好きで、その中で子役だったナタリー・ポートマンが演じていた、おかっぱ頭の女の子の名前が「マチルダ」です。

マチルダが我が家にきたのは、今から8年前で当時2歳でした。その頃、私の子供たちは、進学して家にはおらず、私たち夫婦と私の両親の4人暮らしでした。困ったことに私の両親は、大の犬嫌いで、ましてや、体重27〜28sの大型犬を家の中で飼う、となったので猛反対されるかと思ったのですが、両親の部屋には入れない、という簡単な約束で、4人と1匹の同居生活は、はじまりました。

マチルダからみた家族構成は、単純明快で、朝の散歩から、朝夕2回の食事の世話、排泄まで一切を取り仕切っている嫁さんが、断トツにえらいご主人様で、その他3人は、ほぼ同列で、たまに帰省して、散歩に連れて行ってくれる娘たちは、マチルダのライバルのようです。

両親の部屋に入ってはいけない、というのはよくわかっていて、私たちが一緒に部屋に入らない限り、だまって入ったりはしません。東日本大震災の時は、両親もマチルダもかなり怖い思いをしたと思います。それ以降、嫁さんがいなくて、両親とマチルダだけになると、両親の部屋のふすまを鼻でそっと開けて、敷居に顔をのせて、部屋には入らないけど、顔はみえるようにして中をみています。震災以来、一人だと不安になるのかなあ、と思っていますが、部屋に入らないのは、律儀な奴です。

一つ屋根の下で暮らして8年、母は、相変わらず、なでることもできないし、マチルダが手をなめようとすると、手をひっこめてしまいますが、母なりに、つきあっていこうとしているようです。

毎朝、私が出かけるとき、玄関までは、出てきてくれますが、私のお見送りというよりは、みんなが出てくるので、主人である嫁さんまで出かけないか、心配で出てくるようです。心はこもっていませんが、それでも、元気づけられて出かける毎日です。

↑ このページの先頭へ

マチルダ
マチルダ