我が家のペット

第6回 宮古医師会 豊島喜美子

5年前の夏の日、私の留守中に、我が家の男子たちが手の平に乗るほどの3匹の仔猫を拾ってきました。器量よしの三毛猫は早々にもらわれていき、茶トラ猫と白黒ブチ猫のお世話をさせていただくことになりました。茶トラ猫はチャトラン、白黒ブチ猫はミントと名付けました。生後1年くらいは2匹で寄り添って寝ていましたが、今は一定の間合いをとって生活しています。時々チャトランが「おだちぼっこ」になってミントを待ち伏せしてじゃれかかり、ミントの逆鱗にふれています。雄のチャトランは6.5s、雌のミントは3.5sと体格も違いますが、性格もかなり違うのです。チャトランはフレンドリー猫。男児の矜恃などどこへやら、抱っこされればそのままゴロゴロ喉を鳴らしていることが多いのです。雪解けの頃は、指の間に泥をつめ、お腹までどろどろの状態で帰ってくることもあります。エサはそのつど完食して、皿についたかけらまでもゾリゾリとなめ取ります。ケンカにはめっぽう弱いのですが、狩は大物ねらい。冬の早朝、薄暗いうちに寝込みを襲って、近くの川から野鴨をくわえてきたのには驚きました。もちろんキャッチ&リリース。決して鴨鍋にはいたしません。ミントはかなり神経質。飲み水もくみたてを所望なさいます。雨の日の外出も、足裏をほとんど濡らすことなく帰ってきます。来客のチャイムの音を聞くと、どこかに隠れてしばらく出てきません。常にマイペースで、なかなか抱っこさせていただくことができません。おつむりのまわりが良く、引き戸は右も左も開け放題、今や我が家のおひい様として君臨しています。夫は「ミントに髭の手入れをしてもらった」と目尻を下げておりますが、先日ミン様は野ねずみを頭からまるかじりしていらっしゃいました。

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ミント
ミント

チャトラン
チャトラン