「奥 州 市」

江刺医師会 伊 藤 知 夫

 昨年2月に5市町村(水沢市、胆沢町、前沢町、衣川村、江刺市)が合併し奥州市が誕生致しましたが、合併後、旧市町村の名称がそのまま区として存続しており、住民として実生活での変化は特段感じられず、奥州市誕生後しばらくの間、奥州市(おうしゅうし)と口にするのが何となく、おしょしぃ(恥ずかしい)と思った事位でしょうか。
 冗談はさておき、合併により拡大した総面積は993.35平方キロメートルで、これは大阪府の総面積の1/2を少し上回る広さで、市の東部には種山高原、阿原山高原、西部には焼石連峰が連なっています。
 市街地から車で数分走ると田園風景が広がり、生活の場としても、とても住みやすい地域です。人口は13万人強で、県内では盛岡に次ぎ第2位となっています。人口密度は約131で全国の都市と比べると、まだまだ余裕(?)ある田舎都市です。
 当市の見どころとしては、奥州藤原氏の栄華を再現した歴史テーマパーク「藤原の郷」、古い蔵を改修し、白黒のコントラストが印象的な建物が建ち並ぶ「蔵まちモール」、銀河系の3次元地図作成プロジェクトを行っている「国立天文台VERA観測所」、曹洞宗の由緒ある寺で本堂の茅葺屋根は日本一と言われる「正法寺」等々。名産品としては、日本一を誇る「前沢牛」、御祝儀価格が何十万円もの値が付くと言われる「江刺リンゴ」、「南部鉄器」、「岩谷堂タンス」等、全国的に有名な逸品が多い市であります。
 いろいろ自慢話を書き連ねましたが、奥州市の医療問題は難題が山積しており、会員は解決に向かい努力していかねばなりません。来年4月1日に医師会も水沢と江刺が合併する予定です。来春発足の奥州市医師会をどうぞよろしくお願い致します。

▲このページのトップへ