トップ いわてのこんなところ
組合員の異動状況 あ と が き

第14回通常総代会

■日時:
 平成15年5月29日 (土) 午後3時 ■場所: 岩手県医師会館

 定刻、 小原紀彰専務理事の言葉で開会、 始めに物故組合員 (平成15年度) の細井宏益先生 (気仙医師会)、 山田要助先生 (盛岡市医師会)、 荻野嘉則先生 (遠野医師会) に対し黙祷を捧げた。
 石川育成県医師会長は仙台での会議出席の予定があり、 異例なことであるが、 理事長挨拶前に挨拶があった。
【来賓挨拶:石川育成県医師会長 (要旨)】
 いわて医師協同組合は、 平成3年1月に事業を開始されて本年で14年目に入ることになります。 この間、 役職員のご尽力によって協同組合としての使命を果たしてきたことに対して心より敬意を表します。 平成10年度からは県医師会の会員福祉部門を引き受けていただいておりますが、 順調に実績を上げていただいておりますことを聞いております。 この点に置きましてもこの場を借りて感謝を申し上げます。 平成14年度には、 県医師会で長年運営してまいりましたグループ保険事業を本組合に移行し更に連携を深めて参りました。私共といたしましては長引く景気低迷に加えてサラリーマンの医療費負担増、 老人医療の定額から定率制への移行など医療を取り巻く環境は益々厳しくなっておりまして、 こういうときにこそ郡市医師会及び関係団体が一丸となって難問に対処する時であると思っております。
 このような状況の中、 協同組合に置かれましては、 昨年から損害保険を取り扱う 「全国医師協同組合連合会岩手支部」 を立ち上げて、 生命保険を取り扱う 「(有) いわてメディカル」 と3者が連携し活動を展開していると聞いておりますが、 なお一層の連携強化を図り会員福祉の向上と医業経営の安定に寄与する関係を構築していただくようにお願いします。
【眞瀬 靜理事長挨拶 (要旨)】:
 本日は、 新年度に向かって改選の総代会であります。 よろしくお願いします。 更にこの一年間の組合の運営につきましてもご報告いたしますが、 お蔭様で皆様のご支援と事務職員の努力により順調に経過したと思っています。
 石川会長からお言葉をいただきましたが、 各郡市医師会、 予防医学協会をはじめとする各関連団体のご協力には改めて心から感謝申し上げます。 本日は岩手県中小企業団体中央会から事務局長の佐藤様にご臨席いただいております。 宜しくお願いします。
 司会の、 小原専務理事から出席者数の報告があり、 「総代67名中、 委任状出席4名、 本人出席40名で合計44名の出席であります。 よって定款第42条より会議は成立します」。


 次いで、 石井 隆先生(盛岡市医師会)を議長に選出し議事へと移った。
【議  事】
 第一号議案 平成15年度事業報告書、 財産目録、 貸借対照表、 損益計算書及び剰余金処分案の承認の件
           ……若山副理事長及び担当常務理事より説明
細井昭彦監事より 「適正である」 との監査報告があった。
 第二号議案 平成16年度事業計画及び収支予算の設定の件
           ……若山副理事長説明
 第三号議案 経費の賦課及び徴収方法の決定の件
 第四号議案 借入金残高の最高限度の決定の件
但し、 この決議は次期通常総代会まで有効とする。
 第五号議案 取引金融機関の決定の件
但し、 この決議は次期通常総代会まで有効とする。
 第六号議案 役員報酬の決定の件
           ……第三〜六号議案を前川常務理事説明
 第七号議案 役員選挙について
           ……小原専務理事説明 
議長より選考委員に臼井康雄先生 (盛岡市医師会)、 肥田秀彦先生 (盛岡市医師会)、 高橋牧之介先生 (岩手郡医師会)、 渡部幹夫先生 (花巻市医師会)、 小見克夫先生 (水沢医師会) の推薦があり、選考委員会で事前に提出された立候補者名簿が定数であるので高橋牧之介選考委員から 「名簿通りに決定する」 との報告があった。
 小原紀彰専務理事 (岩手県医師会) が県医師会総務担当常任理事に就任のため、 岩動 孝岩手県医師会副会長が就任、 監事の細井昭彦先生 (盛岡市医師会) がご勇退されたので近藤 駿先生 (盛岡市医師会) が就任。
 理事長、 副理事長、 常務理事、 他の監事は留任。

 全議案とも出席者全員の賛成で承認された。
 再任された眞瀬理事長から 「もう一期責任を負うことになりました。 よろしくお願いします。 スタッフは殆ど替わらないのですが、 小原専務が県医師会の総務担当になり、 その任務に県医師会副会長の岩動先生に来て頂くことになり、 県医師会副会長と本組合の専務をお願いすることになりました。 早速、 新年度の来週の土曜日 (6月5日) には、 「東北北海道ブロック定例協議会」 を盛岡で行うことになっております。 また来年の6月には、 全医協連の購買担当事務職員の研修会を盛岡で開催することがほぼ内定しております。 宜しくご協力お願いします」 との挨拶があった。

 石井議長より全ての議事の終了を宣言があった。
【来賓挨拶:岩手県中小企業団体中央会佐藤正則事務局長 (要旨)】
 第14回通常総代会、 誠におめでとうございます。 きわめてスムースな議事進行で、 普段から皆様の緊密なコミュニケーションをとられている結果と思います。 私共、 日頃感じていることを申し上げたいと思います。 財務の面では、 非常に配慮された運営をなさっていると言うことでございます。 決算書を見ますと流動比率が300%近いものがあり、 将に経営上の安全を示す指標の一つでございますし、 自己資本比率も58%位でありこれも安定性を示す比率でございますので、 内部留保に努めながら14年間の経過の中できっちりとしたものを築いてこられたものと思います。協同組合の組織の本道を体現なさっているなと思いました。 このような形を年を経るごとに益々積み重ねていかれればと思います。
 資料の中にもございましたが、 景気の動向は、 確かにマスコミ報道では上向いているという表現がございますが、 実感とは程遠いものですから疑問を感じております。 統計の取り方でも、 例えば個人消費が厳しいと言いながら数値的にはそうでもない。 何故かというと小売店の数字の取り方が資本金2千万円以上の店を対象にしているとかによって結果に差が出てくるのではないかなと思います。 確かに現在デジカメとかDVD、 薄型テレビのように 「新三種の神器」 と言われておりますが、 これに関連する業種については確かに良いという状況で県内でも花巻、 北上の工業系の企業においても言われておりますが、 ごく限られた業種です。 なおかつ、 現在の景気を支えているのは、 輸出、 設備投資ということであり、 これに関連するのは大企業であります。 当然、 そういう面では企業の規模とか、 業種とか、 地域性とかでバラつきがある状態が今の日本であると思います。 景気の良い地帯は関東、 東海、 中部、 中国であり、 これに反して北海道、 東北、 四国は悪いと言われていますし、 データも出ています。 頑張っていかなければというのが中小企業の実体です。
 景気の問題から離れますが、 人口問題についてお話したいと思います。 日本の人口は2006年をピークとして、 2050年には1億人を切ると言う予測があります。 きわめて大雑把に言いますと40年間で4千万人が減るという計算になるということです。 平均しますと一年間に百万人位が減るのかな、 岩手県の人口は大体全国に占める割合は約1%ですから一万人ずつ減っていき40年間で40万人減少することになります。 人口の減少は労働力が無くなります。 昨今の報道でも看護・介護の部分に外国人労働者の受け入れも検討するということもあるようになり将来は、 東南アジアの看護師さんに看てもらうということもあるかもしれません。 現に県内でも中小企業で水産加工、 洋服縫製業では研修生という名目で労働者を受け入れている実態があります。 人口問題は別の面もございます 「団塊世代」 が約800万人位が3年後から順次定年を迎えてくるのですが、 消費動向に影響を与えてくるのかなと思うわけであります。 「団塊世代」 は、 非常に個性の強い集団ともいわれております。 10代で男性化粧品を初めて使用した世代でありますし、 「プレイボーイ」 を小脇に抱えVANというブランドに身を包んだ世代であります。 その世代が退職金を貰い、 年金生活に入ると消費に良い意味で刺激を与えるのではないかという気がします。 医療福祉分野も自動車産業に準じる産業に成長するという予測もあります。 今日の総代会を契機としまして新たなる発展をすることをお祈りいたします。

 午後4時20分 小原専務理事の閉会の言葉があった。
IWATE MEDICAL COOPERATIVE ASSOCIATION●No.54