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第11回 通常総代会開催

■と き 平成13年5月26日 (土)
午後3時
■ところ 岩手県医師会館・視聴覚

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 第11回通常総代会が、 平成13年5月26日 (土) 午後3時から岩手県医師会館視聴覚室において開催された。
 眞瀬副理事長の司会により、 開会に先立ち物故組合員に黙祷をささげる。
 眞瀬副理事長の開会の言葉に続いて、 小野寺理事長が挨拶される。

小野寺理事長
小野寺理事長
 第11回の総代会においでいただきましてありがとうございました。 いわて医師協同組合も満10年を過ぎたところでございますが、 この10年間、 みんなで共同事業をやってきたんだなあというごく当たり前のことを心新たに感じ入っているところでございます。 ただ、 長い年月の間に岩手県医師会の方からもいろいろとご配慮や応援をいただき、 また盛岡市医師会やそれぞれの郡市医師会からもさまざまなご協力をちょうだいし、 医師信組や予防医学協会、 あるいは厚生年金基金の方からもいろいろな場面で応援を賜りました。 岩手県中小企業団体中央会には、 いつでも何かあれば行って率直にさまざまに相談してやってきましたし、 今回はマルチメディア促進調査研究等におきまして、 当組合に大きな理会を賜り、 尚、 その事業のための助成をしていただきまして、 医協の新しい今後の事業基盤形成に大変役立ったわけでございます。 いずれにせよいろいろな面で各位の応援、 ご配慮などがあってこそ今日までやってこれたということをしっかりと心に刻み、 更に今後の10年に立ち向かってゆこうと思っているところでございます。
 事業の環境は、 申すまでもなく複雑怪奇というか、 百鬼夜行というか、 本当に厳しくなる一方でございますし、 医業を行う上でもいわゆる構造改革の影響がまさに現実になってこようとしているという情勢と聞いており、 その原点は少子・高齢化社会ならぬ、 少子・高齢社会と、 それから今はやりの情報技術革新などが大きな引き金となって、 次々に医業にも改革の色が塗りこめられていくという趨勢であります。 この辺になりますとあらためて医者の原点、 医の原点というか、 そういうものが一体何なんだろうかと、 考えさせられてまいるような状況です。 ただ、 くしくも社団法人日本医師会が採択された倫理綱領が昨年の4月でしょうか、 みんなに配られました。 その中には明記して、 『医師は医業に当たって営利を目的としない』 とうたってあります。 また、 この条項の注釈によりますと、 『医師に課せられた社会的責任の重大さにかんがみ、 その責任に見合う報酬と健全な医業経営のための適正な医業報酬は必要である』 と。 さらに続けて、 『何が適正な報酬であるかを決めることは必ずしも容易ではない』 とつけ加えてございました。 いろいろと諸般の事情があって多少玉虫色の表現が最後に出ているということでございましょうが、 『医業は非営利である』 という基盤的な原則は、 前提としてある種の力を持って語られているというふうに感じます。 医師協同組合は 「営利」 ではありません。 少なくとも営利を主とするものではなく、 さればといって公益法人でもありません。 いわゆる中間法人という姿でありまして、 この意義は今後の業務執行上、 ますます十二分に心してゆくべきころと考えております。
 事業協同組合という高い目標理念を忘れないでまいりたい。 いろいろな試練が今後も十分に考えられますし予測もされますが、 必ずしも豊かでない業務執行環境に耐えに耐えて、 役員も職員も一生懸命やってまいる所存でございます。 どうかこれまで同様に、 あるいはそれ以上にご協力、 応援の程をお願い申し上げましてごあいさつにかえる次第です。 ありがとうございました。

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